何を得るために読んだか?読んだ目的
システム開発の仕事をする立場から、日本企業がソフトを外に作らせ、米国企業が自分で作るのはなぜか、その差が何を生んでいるのかを知るため。
読んでどう感じたか?読了後に一言
ソフトの問題は、技術より先に、経営と言葉の問題だった。
実際に得たものは何か?刺さったポイント
- 競争優位につながる戦略的なソフトを作るなら、内製しかない
- ソフトを内製してプロジェクトを仕切る力を社内に持つと、外注先を管理し、パッケージを選ぶ力も育つ
- 多段階発注では、発注者にも請け負った会社にも開発のノウハウが溜まらない
- 利用者は「専門家でないから要件は決められない」と言い、開発者は「仕事の要件だからそちらで決めて」と言い返す。要件に持ち主がいない
- 全体像と構成要素の関係を図に描いて共有すれば、全員が全体の目的と自分の役割を分かって動ける
- 客先の要求を理由に型を作らないのも、型を理由に要求を突っぱねるのも、どちらも間違い(真藤恒さんの言葉)
- 現場と経営者の押し問答は何も生まない。両方が「船の設計者」だと自覚する
- 専門家同士で通じない言葉を、経営者に分かれと言っても無理
- 指標は無視しないが、数値の改善そのものが目的ではない
- ありきたりの設計を、製造段階の改善で救うことはできない
- 案件の整理と優先順位付けは、IT技術者ではなく経営の仕事
目的を満たしたか?読んだ結果
日本企業がソフトの7割を外に作らせるのは、IT技術者の4分の3がIT企業に属し、使う側の会社が要件を自分で決める力を手放してきたからだ。その差は、多段階発注で開発のノウハウが誰にも溜まらず、外注先を管理する力も育たないという形で表れている。立て直すには、経営と現場が全体像を描き、欲しい情報と優先順位を自分の言葉で決めることが要る。
今日から何をするか?読了後の第一歩
- 次の要件の打ち合わせで、その要件を決める人の名前を議事録の1行目に書く